3月22日、ついにFACT/Fukuoka Art Culture Talk 開幕。 キックオフトーク「失われゆく日本、湧き上がる福岡」と題し、 湿板光画家で、日本文化研究者のエバレット・ブラウンさんを福岡は大濠公園能楽堂へお迎えしての対談。 FACTが協働で制作した新作の写真作品3点含む全9作品を能楽堂に配する1日限りの贅沢な展示会を同時に開催。さらに対談では文化、芸術、そして、21世紀の世界にとって日本がどういう役目を果たすべきかということについて議論しました。 氏から出た本日のパワーワードは、「下地を作る」。聞いた人はもう忘れられないですよね? まさか、人生で能楽堂の舞台上に上がらせて頂けることがあるなんて思いもよらなかったけど、エバレット・ブラウンという、幕末・明治時代の日本の面影を表出させる力を持った後シテを召喚して、九州の奥底に眠るエナジーを抽出するという舞台にこれ以上の場所はなかったのではないかと今思っています。エバレット氏の温かな眼差しと芯の強さは僕たちに勇気を与え、内側から奮い立つような言葉を言葉をたくさんもらいました。

 

 2日目は具体的なテーマの4つのプログラムが展開しました。 エルガーラホールでは、 「人生×デザインを知る」 「アート×ブロックチェーンを知る」の2本のトークで、今知るべきものについてしっかり伝えられたと思います。 取り壊し直前の福ビル内では 、 「歴史×デザインを知る」 「まちづくり× Fukuokaを知る」の2本で、過去と未来の福岡、ひいては日本の話ができました。この写真は無いのでまた今度。 これら全てのトークが参加費無料で実施できたことが本当に素晴らしかったし、文化で遊ぶという大義の遊びの部分が担保されました。 最後は夜学で霧島酒造さんのお酒を傾けながら、参加者と登壇者が交流し、FACTの仲間になりました。 本当に文化で遊び倒した2日間。おじさんになっても遊べるんやねってみんなが話す光景に、最高の充実感を覚え、FACT立ち上がりは無事に成功したと実感しました。 僕のような未熟者にプロデューサーを任せた関係各位の勇気に敬意を表し、また、大きな成長のチャンスを頂けたことに感謝しております。

ご来場頂いた皆様にもこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。