次郎左衛門 立雛 和歌(やまとうた)
Fan Painting: Double play
陶彫彩色
落ち着いた色味の次郎左衛門立雛に子を思う万葉集の2首を添えました。
<男雛>
銀、金、玉も何せむに まされる宝 子にしかめやも
訳:銀、金、玉などといった宝物よりも、優れる宝は子どもの他にはない
<女雛>
多摩川に さらす手織り さらさらに 何そこの児の ここだかなしき
訳:多摩川に手織りの布をさらすように、どうして(思えば思うほどに)さらにさらに愛おしくなるのだろう